必須元素
【ひっすげんそ】
または、必須栄養素ともいう。
植物の生育に必要な元素は、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)、窒素(N)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、リン(P)、イオウ(S)、塩素(Cl)、ホウ素(B)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)である。
この他に珪素が必要と言われることもあるが、珪素が非常に少なくなっても生育することがある。
これらの元素はただ単に環境中にあればよいというものではなく、どのような化合物で存在するか、その形態が重要である。
また、銅、亜鉛などの重金属が環境中に多くあると植物にとって害となる。
植物にとって多く必要なものは多量元素あるいは多量栄養素、それらに対し少量(100分の1〜10000分の1)必要なものは微量元素、あるいは微量栄養素にそれぞれ分類される。
注目のキーワード 【土ビタミン】
農林業の世界において、化学肥料の利用が可能になってから今日まで、農作物の生産量は急激に増加しています。化学肥料はその使いやすさとその即効性のため、瞬く間に世界に広まりました。しかしながら、化学肥料の使いすぎにより土壌生態系のバランスが崩されること(連作障害など)や、過剰な化学肥料が生態系に流出し環境に悪影響を与えること(赤潮など)が懸念されます。収穫量の向上が重要であることは疑いようもありませんが、そのために本来ある生態系のバランスを破壊し続けることは、過去の経験から、人類の活動にプラスになる可能性は極めて低いと言えます。
本来あるべき土壌生態系を維持したまま、十分な農作物生産量を確保できないかと思案し、至った結論が「土ビタミン」です。
土ビタミンには、土壌中に高頻度で存在している数種類の土壌菌(Bacillus.spp)が独自の割合で配合されています。土ビタミンに配合されているこれらの土壌菌は、最近の学術論文においても、実際に農作物の生産量が向上していることや農作物の生産量を向上させるためにプラスになると考えられる生理機能が報告されています。
土ビタミンを使い農作物を育てることはさまざまな機能が効果を発揮しあい、植物の生長を促進させると考えられます。